渡瀬悠宇、少女漫画といえばこの人。ファンタジー少女漫画を確立した人。
少女漫画といえば、この人。
前は種村有菜を取り上げたけれど、もっと古い人で言えば、この人がいると思う。
「渡瀬悠宇」
古い人間じゃないとわからないかもなぁと思えど、この名前を知らずともタイトルは知っていると思う。
「ふしぎ遊戯」
たぶんアニメか何かで知ってる人が居ると思う。
もちろん、原作の漫画を読んだことがある!って人も。
「ふしぎ遊戯」自体は、何でもない女の子が異世界に飛ばされて、その異世界の人を好きになってしまう、という端的な話。
だけどそこに戦闘シーンや、親友の唯との確執、仲間が王様であることの重責や王様との三角関係など。
少女漫画にはちと難しい話が絡んできている。
でもそれをひっくるめてしまうのが、渡瀬悠宇ワールドのすごいところ。
そして、「ふしぎ遊戯」が、異世界モノ少女漫画を確立した一作であることは間違いないだろう。
これに触発された人は多いだろうし、かくいう私も彼女のワールドには取り込まれたものだ。(小説まで買ってしまった)
また他作品だと「妖しのセレス」かな。アニメにはなっていなかったはずだけど、割と有名。
こっちは羽衣伝説に則り、死ぬ運命だった少女と、それを助けた青年の許されない恋。敵は双子の兄で、家自体がすごい組織だったりするので、話に迫力が増し、展開が怒涛。
私としては「ありす19th」も好きだけど、有名じゃないんだよね。
「ありす19th」はお姉ちゃんの妹としてしか扱われない自分に嫌気が差している主人公が、ある日言霊のような力を手に入れる。それから彼女の生活は一変する、みたいな話。
どれも現代、または異世界ファンタジーとしてはピックアップしたい少女漫画だ。
渡瀬悠宇はファンタジーを書くのが素晴らしくうまい。
(この点だけに関していえば、種村有菜よりよっぽど情緒があって上手。種村有菜のうまさは絵と「キュン」とさせるうまさであって、作品としてのうまさはそれほどでもないと思っている)
渡瀬悠宇作品を読んだことのない女性諸君は是非、一度は読んでみて欲しい。
前に書いた種村有菜の話はこっち。