「人間と哲学」の授業にて「愛」について熱く語り合う学生たち<午後>
「人間と哲学」の第二回目の午後の授業にて、「愛をめぐる問い」について対話を人間形成基礎科目として実践する。
哲学カフェを用いて対話の場づくりをし、愛について語り合うという授業らしからぬことは、意外に学生たちがHOTな対話で始まり、終わりまで熱が収束することはなかった。
【※哲学カフェとは、進行役(ファシリテーター)がおり、哲学的なテーマを設け、その場にいる人たちが話して聞いて考えるというシンプルなやり方】
①哲学カフェの形をとった対話形式
ただ聞くだけの授業ではなく、哲学カフェの形をとり、対話し、人の意見を聞きながら自分の意見も話すという構成の授業。
珍しい形式だが、こういった対話形式の授業構成は金沢工業大学では珍しくない光景だ。他の授業でも、これは取り入れられている。
ただし、哲学カフェを先生がファシリテーターを行い、共学者(学外の社会人)を含めて授業で実践するのは、金沢工業大学初だ。
②慣れない対話の場ながら、熱の入る対話
学生の身では、共学者のいる対話の場は慣れないものだが、活発に意見が交わされていた。
特に目立ったのが、最後まで人の意見を聞く場面が多くみられたことだ。
頷きやあいづちなどを用いて人の話をちゃんと聞くことを、この講義を取っている学生は出来ていたことが素晴らしい。
③馴染みのない「一目惚れ」というテーマについて話す学生たち
学生たちはあまり普段馴染みのない「愛」というテーマの中に「「一目惚れ」はどう説明するか」という問いがあり、問いについて対話をするという難しい場面で奮闘していた。
共学者の話に耳を傾けたり、逆に自分の意見を共学者にぶつけてみたりという場面がみられた。
あまり問いについて考えを述べたり、考えを聞いたりという経験がない学生にとって新鮮な場であったのではないだろうか。
上記3つの観点から、学生の「人間と哲学」第二回目の午後の授業について書かせてもらった。
最後の問いとして、「本当の愛」をテーマに対話をした。
その時の各グループでの結論はこちら。
「相手を思う心」
「信頼しあうもの」
「無条件になにかをしてあげるもの」
「無条件に受け入れること」
「無償の気持ち」
「自己満足である」
また今度、熱の入った学生の対話を聞いてみたいと思う。