ピーターラビット展とダリ展を見てきた。田園風景のピーターと気が狂いそうなダリ
ピーターラビット展とダリ展を見てきた。
ピーターラビットは田園風景が広がるような感じで、ダリは気が狂いそうになる雰囲気で相反するものだったが、どちらも面白かった。
ピーターラビットに出てくるベンジャミン氏のポスター。
帽子が可愛い。
でも話はあまり可愛くないのがピーターラビット。
ピーターラビット展は、イラストや絵本の挿絵が展示されていたのだけど、懐かしくて楽しかった。
(我が家には小さい頃ピーターラビットの本が一式あった)
ピーターラビットの話は一話しかなくて、他が殆どピーターラビットとは関係ない、というか周囲の動物たちの話で固められていた。
数え歌や教訓のようなものまで幅広く。
ただ、びっくりしたのは、ピーターラビットのお父さんが相関図において「うさぎのパイ」の姿でしか出てこないことにあった。
・・・え?お父さんパイなの?と。
この辺の描写はシュールである。子供向け絵本だとは思えない。
逆にダリは気持ちが悪いほど、真摯に狂っていると思った。
狂っているという表現が正しいかは分からないが、ぞくぞくして気持ち悪い感じが酷くしたため、こういう表現にした。
最初のほうは肖像画や風景画が多く、あまり気にならない感じだったが、後半に行くにつれて気持ちが悪い作品が多くて、目がまわるようだった。
20世紀の人であるため、映像作品に関わることが多く、映像が多く残されていた。
・・・それが酷く気持ち悪い。
グロいのと、気持ち悪いのの中間くらいで、背筋から頭にかけてぞくぞくした。
シュルレアリスムが酷いのか、ダリが酷いのかは分からないが(ダリ以外のシュルレアリスムを知らないので)とにかく酷い。
気持ち悪いということにかけてはダリはトップだろう。
割とシュールなものに耐性があると思っていた(例えば、イヌカレー作品とか)のだけど、そうでもないと思い知らされた。
どちらの展示も面白かったが、気持ち悪くならなかったという点で、ピーターラビット展に一票いれたい。(いや本当にダリは気持ち悪かったため、お土産屋さんも満足に見れなかった)
二つの展示を見れただけでも、東京に行ったかいはあったと思う。
次に行く時があれば、また展示を見にいきたい。