魔界王子を読んでみた。内容が薄っぺらく感じてしまった・・・
魔界王子を読んだ。とりあえず最新刊まで。
魔界王子devils and realist 12 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
- 作者: 雪広うたこ高殿円
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2016/01/25
- メディア: コミック
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なんだか、濃厚な話に見えてとても単純な話の絡み合いなんだなぁと思ったのが第一感想。
要は「ウィリアム(ソロモン)を巡った過去の話と現在の話の絡み合い」と「魔界での皇帝決めの思惑」の2つにつきるんだと思った。
物語も中盤になるとウィリアムもソロモンの力を使えるようになるし、それによってダンダリオンとの関係も変わってくる。これが「ウィリアム(ソロモン)を巡った過去の話と現在の話の絡み合い」の特徴的な部分。
「魔界での皇帝決めの思惑」はどんどん深みが増していって、シトリーや他の面々がどうやって皇帝になるのか、またはどんな思いでそれに挑んでいくのかが描かれている。
ただなぁ、最初に言ったように「薄い」んだよなぁ。
ウィリアムが選定公として「誰も皇帝に選ばない」と言った理由も、ダンダリオンが皇帝になりたい理由も、他の面々が皇帝になりたかったりウィリアムを守りたかったりする理由も。薄っぺらい。
せめて自分がネフィリム(元人間の悪魔)である理由とかから、皇帝になりたいのであれば、わかるんだけど。
だってケヴィンがウィリアムを守りたい理由も、やっぱりソロモン時代にソロモンと交流を持ったから、という理由だよ?!
みんなどんだけソロモンに左右されてるんだよ。自分の意思っていうのは無いのか!
と、思ってもおかしくないと思う。
さくさく読みたい人には合う話だけど、重厚な話を求める人にはちょっと足りない。
もしかしたら今後重厚になる、という可能性は秘めているので、今後に期待。