シン・ゴジラ見てきました。ストーリーは秀逸で、庵野監督らしさが十分に発揮されていた!
話題になってるね「シン・ゴジラ」!
話題に乗っかってみてきた。
シン・ゴジラについてネタバレがあるので、これからみる人は読まないでください。
雑感を書かせてもらえれば、とても庵野監督らしさが出ていた作品だったと思う。
カメラアングルやカットがいちいちエヴァンゲリオンと重なってしょうがなかった。
ここぞ!というところに良いカメラアングルがあって、「ああこのカットは庵野監督が作ったんだなぁ」と感慨深いところがあった。
母と見に行ったんだが、父も見たいと言って、2回見た。
正直言って、ストーリーはエヴァンゲリオンに似ていた。
矢口という官僚がゴジラに立ち向かうために、対策本部を立ち上げてゴジラに打ち勝っていくという、なんとも分かりやすい構図。
それから、ゴジラが使途のような現れ方をしていて、「ああ、庵野監督らしいなぁ」とここでも思った。
矢口がシンジ君に見えて仕方なかった。
ゴジラに対する心構えとか、ゴジラを倒すためのやり方とか エヴァンゲリオンに乗って戦っているシンジ君にそっくり。
でも面白かったのは、ゴジラの動き。
1回目見たときに母が言ったことは「うちの猫に動きが似てる。しっぽふりふりしながら、歩いてるだけで、たぶん歩くの楽しいんじゃないかな」と。
2回目見たときには、それをイメージしてゴジラを見ていたら、確かにゴジラは何もしていないし(上陸してしっぽふりながら楽しげに歩いているだけ)ゴジラはもしかしたら楽しかったのかもしれない。
そう思うとゴジラに対する見方も変わってくる。
でも倒すべき相手としてゴジラはいるのだから、ゴジラに対して対策本部がおかれ、その対策本部の面々が真剣にゴジラをどうやって止めるかを模索しているところが面白かった!
私のツボは3つあって、最初のひとつは対策本部が設置されたところ。
皆が一丸となってゴジラに対しての興味や対策を考えているところが、物語が加速しているようで見ていて引き込まれた。
次のツボは最初の首相が死んでしまって、新内閣が誕生し、政界はいろいろと思惑があり、それに振り回されながらも、新しい首相が「好きなようにやってみては」と言われて、矢口のプランに乗っかったところ。
あれは、決死の覚悟であったけれど、それでも矢口のプランに乗るところが政界の戦争が一旦終結した感じがして面白かった。
最後のツボはやっぱり、折り紙のところ。
マキ教授が残した分からない図面を鶴を折るように折ってしまえば、答は簡単だったという場面。
「ああ、そういう風になるんだ!」と驚かされもしたし、ここで一気に物語が加速して、タイムリミットがある中で頑張るゴジラ対策本部が見てて楽しかった。
この流れはやっぱり庵野監督だと思ったし、ゴジラを凍結するという手段も使途を退治するのと同じ感じがして、エヴァンゲリオンと同じ構図なんだなぁと思わされた。
シン・ゴジラ。エヴァンゲリオンを見ている人にはお勧めの作品です。
是非劇場で見てみてください。